2013年5月3日金曜日

事務局:東北スタッフ便り(その2)


【東北スタッフ便り 2013.05.03】

初めまして、岩手県大船渡生まれ、大船渡育ち、ハビタット大船渡事務所の板沢です。

東北スタッフ便りを担当するに当たり、なにをお伝えしようか3日間悩みましたが、地元の住民として、まずは大船渡のことを皆さんに知ってもらうのが一番かと思い、今回は震災から2年が経過した現在の大船渡の様子を紹介しようと思います。

3月11日に追悼式が行われました。この2年で変わったこと。

第1に目に見える瓦礫がなくなりました。瓦礫がなくなったことで震災を忘れることはありませんが、前を向けるようになりました。


第2にBRTバス(元JR線)の運行が始まり、三陸鉄道(三鉄)の復活!これにより学生さんや車などの移動手段がない住民にとって、交通の便が改善。三鉄の復活は地元住民はもちろん、三鉄ファンのかたも大喜び。大船渡にも少し活気がでました。

第3に支援団体の方やボランティアさんの数が少なくなりました。震災の年は全国から休日になると足を運んでくださる方、中には仕事を退職して長期でボランティア活動に参加されていた方もいました。そして震災1年後にはたくさんの支援団体が大船渡の支援に乗り出し、各団体間のつながりを強め、協力して住民のサポートや街の復興に力をかしてくださりました。地元住民は、スポーツ(ソフトバレー)を通じて大船渡の若者を元気に!という目標を掲げ、支援に入ってくださっている方々に活動に参加、ご協力いただきました。

ですが、2年が経過すると、大船渡での支援を終え、撤退していく団体が増えてきました。大船渡を思って活動してくれていた人たちが去っていくのは…「このまま大船渡に残ってはくれないものか」と心の内で思いつつも、それを言葉にすることはできずにいます。「いつかそんな日がくる!」と、分かってはいたものの、やっぱり寂しくなります。なので、戻っていった人たちが、いつでも大船渡に帰ってこられるような環境を作りたいと思っています。

それから最後にもうひとつ。岩手県沿岸南部にお越しの際は、大船渡、陸前高田、太平洋を一望できる素敵な絶景ポイントがあります。31年かけて気付いた、私の癒し系スポット。


興味のあるかたは、是非大船渡へいらしてください!

ハビタットでは、ボランティアの皆さんと共に今後も現地のニーズに応じた支援活動を継続していきます。




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