2014年12月10日水曜日

【国内ボランティア体験談】また帰ってきます!


関西学院大学上ヶ原ハビタットの皆さんが、東北ボランティアの様子を共有してくれました。一年生と、二年生の二人は、同じ体験から、それぞれ違ったことを感じとったようです。永嶋さん、かこさん、ありがとうございました!
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関西学院大学上ヶ原ハビタット2回生の永嶋千尋です。

118日から10日まで、私たちは東北を訪れました。9日には、岩手県大船渡市でスタディーツアーと地元のバレーボールチームの方々とバレーボールをしました。今回の活動は、私にとって3回目の東北でした。過去2回は肉体的な活動が多く、それを通して震災当時の状況を知ることが多かったのですが、今回は今まで以上に地元の人とたくさん話すことができて、被災地のこれからのことを考える機会が多かったように思います。

午前中のスタディーツアーでは、前日に見せていただいた震災当時の映像と同じ場所に連れて行ってもらい、実際にここに津波がやってきたのだと少しでも感じることができました。そこで被災者でもあるスタッフの方が仰っていたことが印象に残っています。それは被災者でさえ震災前の景色や当時のことを忘れてきている、時々当時のことを思い出さなければならない、ということでした。この話を聞くまで私は、被災した方は当時のことを忘れられず、できるだけ忘れたいのではないかと考えていました。もちろん人それぞれだとは思いますが、そのような考えがあるということを初めて知り、やはり3年という月日が経ったのだと感じました。

午後は、大船渡のバレーボールチームの方々とバレーボールをしました。運動不足の大学生にとっては久しぶりに体を動かすのが本当に楽しく、単純に楽しみました。途中、大人対大学生の試合も申し込みましたが惨敗でした。(笑)一緒にバレーボールをしながら、たわいもない会話をして、楽しい時間を過ごしました。

夜のミーティングでは、今後私たちはどのように東北に関わっていくべきか、メンバーやゲストハウスの方と話し合いました。今回の活動は、震災後の瓦礫を拾ったりするような、いわゆる「ボランティアらしい」ボランティアではありませんでした。しかし、だからといってニーズがないということではなく、今後は今回のバレーボールのように、参加型のボランティアが求められているそうです。震災後、人口が減ってきている地域ではお祭りやイベントに参加する人も減ってしまっています。そこで私たち外部から参加してほしいということです。また、どのような活動がしたいか私たちの側からどんどん提案していってほしいというお話もありました。これからはニーズを聞いてから動く、受け身なボランティアではなくて、自分たちはこんなことができます!こんなことがやりたいです!と提案していくことが求められているそうです。

冒頭でも述べましたが、今回の活動では地元の人と話す機会がたくさんあり、これからの東北について、これからの東北との関わり方について考えることができました。また、今回はボランティアだけでなく、東北のおいしいものや綺麗な景色もたくさん体験できました。きっかけは何でもいいので、東北に関わる人が増えたらいいなあと思います。私もこれからも足を運び続けたいと思います!

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関西学院大学上ヶ原ハビタット一回生のかこです。

私は東北に行くのは、今回で2回目でした。

私がはじめて東北に訪れたのは、高校生のときでした。自分が考えていたよりもはるかに想像をこえる被災地の姿にただただ驚き、こんなに大変なことが起きているのに自分はなぜ何も知らなかったんだろう、とすごく悩みました。そして大学に入り、ハビタットの活動として東北に行けることになりました。大船渡に行って、コーディネーターの板沢さん、ゲストハウスの大関さん達のおかげで、現地の方とスポーツをしたり、ご飯を食べたり、ボランティアとして被災地に来ているはずなのに、誰よりも楽しんでいる自分がいました。

まるで田舎のおばあちゃんの家に帰ったような感覚でみなさんが迎えいれて下さり、神戸に帰ってきた今も、また会いたくてしかたがありません!() 「東北に行く」ということに堅いイメージがありましたが、今回の笑いの絶えない派遣で、東北がとっても大好きな場所へ変わりました。


貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました!必ずまた行きます!

2014年11月26日水曜日

事務局:嬉しいお便り


こんにちは!ボランティア事業担当の稲垣です。私は2013年半ばまで宮城にいました。その時に縁あって支援を行った名取市の職員の方から、うれしいお便りをいただきましたので、ご紹介します。

宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区は、津波で大きな被害を受けました。まちづくりに関しては、住民と行政の間でまだまだ話し合いが必要な状況ではありますが、区画整理がようやく着工にいたり、復興にむけて少しずつ前に進んでいるようです。

子どもの遊び場となる「こどもハウス」が新設されたり、再開した「ゆりあげ港朝市」は大変な賑わいを見せていたりと、まちの様子は少しずつ変化しています。ハビタットは昨年、地区が一望できる日和山という小高い丘のすぐ横に、東屋を建てる支援を行いました。

日和山を訪れる多くの人が休める場所を、という市の希望を受けて建設にいたりましたが、受け渡した後の管理は地元の皆さんに行ってもらうという約束になっていました。

先日、名取市政策企画課の小畑さんから連絡があり、市の職員の方々がボランティアで東屋全体の塗装を行ったと報告してくださいました。海風に耐えるためには、定期的にペンキの塗り直しが必要です。支援の結果がこうして地元に受け継がれ生かされているというのは、自立支援を目指す私たちハビタットにとって大変うれしいことです。

同時に、こうして連絡をいただいたことは、震災から3年半を過ぎまだまだ続けられている復興への努力、仮設住宅や避難先での暮らしを続ける20万人以上の人たち、そうしたことに思いを馳せるきっかけにもなりました。

2014年11月19日水曜日

【国内ボランティア体験談】こみあげる思い。東北派遣

名古屋外国語大学の皆さんが、大船渡市を訪れました。三度目となる東北ですが、学びの多い滞在になったそうです。学生の皆さんの体験をご覧ください!

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NUFS Community Builders  加藤星也

91314日に、岩手県大船渡市へ行きました。NCBからの6人、青山学院大学SHANTI SHANTIからの2人、合計8人で活動しました。僕にとって、東北を訪れるは3回目でしたが、今回も多くのことを学ぶことができました。 

1日目:私たちは、地元のソフトバレーチームであるCBQの皆さんとソフトバレーをしました。これがものすごく楽しくて、あっという間に3時間が過ぎてしまいました。最初はソフトバレーというスポーツを甘く見ていたのですが、やってみるとこれがハードなスポーツ。皆汗をびっしょりかいて、とてもいい運動になりました。スポーツを通じて、地元の人々と交流、そしてつながることができ、これも一つの支援であるのだと感じました。次参加するときはストレッチをちゃんとします!

交流会の後は温泉へ行き、夜は屋台村に行きました。夜はゲストハウスにとまることができ、その夜ミーティングをしました。1日目の反省点と感想を話し合い、最後に2日目の目標を各々で決めました。メンバー全員の素直な感想が聞け、良い雰囲気でミーティングをすることができました。

2日目:午前中に今回のメインでもあるこれからの大船渡支援について話し合いました。そこで挙がったのが大船渡で英会話教室を開くことでした。私たちは、名古屋外国語大学に通い、英語を中心に学んでいます。そこで、私たちの学んでいる英語が何かの支援につながるのならば、ぜひともこの英会話教室を実現させたいと思いました。メンバーからも多くの意見が出て、これからNCBとして実現に向けて前進していこうと思います。

午後はスタディーツアーとセルフビルド支援をさせていただいたお宅を訪れました。スタディーツアーでは、多くの災害の爪痕を目の当たりにし、赤崎復興隊のメンバーの人から震災当時のお話を聞くこともできました。お話の中で、「映像からは当時の悲惨さが伝わりきらない悔しさがある」と聞いたとき、だからこそ「伝える」ことが重要であると感じました。その後、セルフビルドのホームオーナーの佐藤さんのお宅を訪れました。家がほとんど完成に近づいていて、びっくりしました!今回は、洋室の家具の配置を皆で考え、移動させました。気に入ってくれたようで嬉しかったです。そんな時、佐藤さんがセルフビルドに携わったボランティアの人々の活動写真を見ながら「これがおれの財産だ。」と言っていたのを聞いたとき、言葉に表せないほど心にこみ上げてくるものがありました。

今回の活動で僕は、被災地を見て悲観的になるのではなく、ポジティブなところを見つけようと心に決めていました。もちろん今回も多くの楽しい東北の良さを肌で感じましたが、スタディーツアーをし、当時のお話を聞く中で、どうしても悲観的になってしまいました。ですが、今のありのままを伝えることの大切さを学び、自分の目で見たことを多くの人に伝えることが今自分にできることだと思いました。そして、新たな支援の仕方を通してこれから活動していこうと思います。今では、東北は僕の一番好きな場所です。食べ物は美味しくて、自然に囲まれ、人のぬくもりを感じることができる東北に、これからも通い続けたいです。


2014年10月29日水曜日

【国内ボランティア体験談】はじめてのハビタット学生支部活動!

神戸女学院大学は、2014年夏に学生支部として加わった、新たなハビタット・ファミリーの一員です。(ようこそ、ハビタットへ!)そんな彼らの学生支部として初の活動は、東北でのボランティアでした。緊張気味のHarapan Habitatのお二人から、レポートをシェアしていただきました!

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はじめまして!

神戸女学院大学 Harapan Habitatです。86日・7日に、私たちは岩手県大船渡市を訪れ、セルフ・ビルド支援とお祭りのお手伝いをさせていただきました。実は、今回が初めての活動の私たち。東北を訪れた二人から、ドキドキのレポートをお届けします!

そもそも、東北地方に行ったことがなかった私たちは、関西から現地へ向かうにも一苦労でした。1日二便の飛行機で仙台空港へ行き、14便のバスで大船渡市に向かいました。1日のほとんどを移動時間に費やすので、そう簡単に来られる場所ではない大船渡市で、貴重な経験をしました。

私たちは、東日本大震災の被災地の様子は、メディアを介してしか知りませんでした。そのため、津波で壊された家が残っていたり、瓦礫が積まれたままなのかな、という印象がありました。けれども、バスから見た大船渡の景色は、良くも悪くも真っさら。瓦礫が綺麗に無くなり、高台移転のためにかさ上げされた姿に、復興の早さを感じました。

1日目はセルフ・ビルドの佐藤さん邸へ。



その日は佐藤さんも驚くほどの暑さで、ニスを塗ったり床を掃除したりと、シンプルな作業がメインでしたが、アイスを頂きながら被災した方のお話を直接伺うことができ、復興支援の不届きな点やコミュニティの重要さを教えていただきました。佐藤さんのお宅にはこれまでこられた方の暖かいメッセージが残されており、そこに仲間入りできたことが嬉しかったです。





2日目は、文教大学の学生支部の皆さんと一緒に、木町の山車を引くお手伝いをさせていただきました。

天候が悪い中、子ども達と一緒に「よーい、よいどぉ」と声を出しながら山車を引けたのは貴重な思い出です。このように、震災の後でもお祭りなど楽しいことを続けることは素敵だと思いました。ほかにも、恋し浜駅や大津波資料館の潮目、大船渡屋台村、陸前高田市の「奇跡の一本松」に連れて行っていただきました。今回お世話になった板沢さんには、様々な経験の場を与えていただき、大変感謝しています。

色んなところでたくさんの人とお話させていただき、たくさんの気づきと学びを得て、私たちにももっと出来ることがあると実感しました。

今回東北を訪れたメンバーの一人は、東日本大震災が起きたとき、高校で演劇の卒業公演に向けての稽古していました。その公演の一部は津波をテーマにしており、その時の彼女は起こっている事実に真剣に向き合うことが出来ず、テーマを変えることにしました。その時のことがずっと記憶に残っており、何もできない自分、何もしない自分が嫌だったそうです。震災から少し時間が経ってからの参加になってしまい、本当に自分に出来ることはあるのか、遅すぎるのではないか、役に立てるのかという気持ちももっていました。
しかし、スタッフの方や地域の方々とお話をするうちに、不安な気持ちは薄れていきました。高校生のときには向きあえなかった問題に少しは向き合えるようになったのではないかというのが彼女の収穫です。

たったの2日間でしたが、とても充実した貴重な時間を過ごせることができました。東北の今を知ることができ、東北と一緒に成長していきたいと思うようになりました。ぜひ、また東北に戻って来たいと思いました。そのときは、もっと沢山の人とつながることが目標です。


今回お世話になった皆様、ありがとうございました!

2014年10月8日水曜日

【国内ボランティア体験談】大船渡・お祭りボランティア

文教大学の生徒さんが、ボランティアとして大船渡で行われたお祭りに参加しました。文教大学学生支部の代表・新井翔平にお話を聞きました。
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今回の活動内容は、「事前の準備に参加せずに当日だけ急に祭りに参加する」というものでした。地元の方の気持ちを考えると、本当に自分がボランティアと言う形で参加してよいのだろうか、と不安もありました。しかし当日、地元の方たちが私たちを温かく自然に受け入れてくださり、とてもありがたかったです。また、同じお祭りに参加していた学生ボランティアの方々とも交流ができ、いい経験ができました。

たまたま出発の一週間前に大学の授業で大船渡の津波映像を見る機会があり、何十年も自分が住んでいた町がほんの一瞬で消えていくのを何も出来ずにみつめる地元の人たちの姿に、本当に胸が痛かったです。大船渡でボランティアを続けている方の話にもありましたが、実際、時間がたつにつれ今回の災害についてニュースではあまり取り上げられなくなり、意識が薄れていっているように感じます。多くの人、特に東北派遣に行く方に、地元の方達の目線でもう一度津波の映像を観てほしいです。


実際に現地入りしてみると、一見、がれきもなく、地元の方はたくましく生活しており、津波の爪痕が余り感じられませんでした。しかし、大船渡に行って初めて、潮目の資料館の移動、追いやられた羊、仮設住宅の中にも格差があることなど、メディアは報道されない問題を知ることができました。そういったことに気づく力、知ろうとする気持ちをこれからも養おうと思わされました。以前大船渡を訪れた際訪れた場所を再訪しましたが、復興が進んでいるようにはなかなか見えないところもありました。ある団体が行っているプロジェクトでは、以前と比べて牧場が狭くなっており、それを運営しているNGOが活動を行えない状況に陥っていることを見ていると、復興への疲れ、事業の継続の難しさを感じさせられました。


セルフビルドでは、ボランティアのできる建築作業も終わり、復興に向かっているように見えました。しかし、ホームオーナーさんのお話を聞いていると、まだまだ不安もあるようでした。特別な技術のない学生の私は、雨水を上手く流すために角度をつけて掘る作業に苦戦しました。作業前に勉強をしっかりしないと即戦力になるのは難しいことを痛感しました。

大船渡に住んでいるみなさんはとても明るく元気で常に復興について考えていました。美味しい魚介類、懐かしさを覚える街並み、豊かな自然。今回の旅で、岩手の素敵なところををたくさん知ることができました。これから、私が学んだことを、どんどん発信していきたいです。今までは、ボランティアという直接的な支援が大事だと思っていましたが、、東北を訪れて産業を活性化させるという間接的な支援も大切なのだと感じました。

今回の派遣で、私が決めたことが三つあります。「被災者」と「ボランティア団体に所属する者」として関わっていくのではなく「人と人」として関係を築くこと、今回築いたつながりを途絶えさせないこと、そして何より私たちが3.11を忘れないこと、です。

2014年10月3日金曜日

【国内ボランティア体験談】スポーツは、人を繋ぐ!

ハビタット・ジャパン青山学院大学学生支部SHANTI SHANTIの皆さんが、大船渡でスポーツを通して地元の皆さんと交流しました。白熱した試合を通して、どんなことを感じられたのでしょうか?二人の学生さんに感想を聞きました!
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SHANTI SHANTI 3年の米田彩紗です。大船渡へ、91214日という弾丸の旅をしてきました。今回の目的は地元の方とスポーツ交流をするためでした。6月の大船渡訪問以降、ずっと実現させたいと思っていた企画なので、わくわくしていました。

地元の方々のサークルに参加させていただく形で、一緒にソフトバレーをしました。ハビタット・ジャパンの板沢さんから、メンバーは30代前後で人見知りだと聞いていたのですが、サークルの皆さんは元気ハツラツで、学生に劣らないほどでした。やはりスポーツは人を若返らせるのでしょうか(笑)。私自身、大学生活の中でスポーツをすることはほとんどないので、久しぶりの運動でリフレッシュできました。このスポーツ交流をきっかけにして、これからも交流を重ねていきたいと考えています。最近はボランティアのニーズはなくなってきているといった声も聞きます。「では、私達に出来ることは何だろう」と考えてきましたが、このように、地元の方々と交流することが大切なのだと知りました。

またハビタットのスタッフの方々に、スタディツアーをしていただきました。今回訪れたのは、震災以前は大船渡のメインストリートだった所です。現在はほとんどの建物が流され、草原が広がっています。カーナビには建物が映っていても、実際は何もありませんでした。震災当時、人々が避難した高台まで連れて行っていただきましたが、波はそのぎりぎりのラインまできたそうです。もしも波がもっと高かったら、高台ごと流されてしまっていた、そう考えるとぞっとします。津波記念館にも行きました。被害が大きかった場所で唯一流されなかったその建物は、ブロックで積み上げられた家でした。家の中にいた方は、家が流されなかったために助かったそうです。その家を作った方は、震災経験者で、頑丈な家を作るためにブロックを使用したそうです。このような教訓というのは大切にするべきだと実感しました。

今回の旅は、色んな人の協力のおかげで、内容が濃い二日間でした。スタディツアーを通して、やはりまだまだ復興には時間がかかることを実感し、そんな中でも、私達にできることの一つとして、地元の人と楽しめるスポーツ交流を発見することができました。次に大船渡へ行く時は、観光も含めて、ゆっくりしたいと思います。

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SHANTI SHANTI2年の太田実です。 大船渡を訪ねるのは、二回目でした。以前訪れた時とは全く違う内容でしたが、とても楽しかったです。やはり一緒に身体を動かし汗をかくと、仲良くなれますね^^

勤労青少年ホームのみなさんはバレーがとてもお上手で、最初の方は震え上がっていました。でも、気がつくと何時間も夢中でゲームをやってしまうほど熱くなっていました。またぜひ対戦させていただきたいです。 



今回は、ハビタット・ジャパンのスタッフさんに沢山お世話になり、感謝でいっぱいです。大船渡付近の震災直後の様子や今の現状を説明してくださったり、実際に仮設住宅にも少しの間でしたがお邪魔させていただり、新しく学ぶ事も多かったです。二日間と、とても短い時間でしたが、たくさんの新しい出会いがあり、繋がりが増え、また新しい大船渡の魅力も見つける事が出来ました。ボランティアは、必要とされている人のためにするものですが、それと同時に自分のコミュニティを広げられるメリットもあることを、今回改めて気づく事が出来たように思います。私もまた近いうちに、今回知り合った方々に会いに大船渡に足を運びたいです。

一度は行きたいな、って思ってる方。行けば必ずまた行きたくなるでしょう。迷わずに行動に移したらいかがでしょうか!


SHANTI SHANTIの皆さん、ありがとうございました!


2014年9月16日火曜日

【東北スタディツアー】大船渡、陸前高田スタディツアー感想


8月9日に、大船渡、陸前高田スタディツアーに、関西学院大学の学生支部Eco-Habitatのメンバーが参加しました。東北の今を目にした観想を、二人が語ってくれました。

高山健祐くん

はじめに訪れた屋台村には、様々な屋台がありました。食事をしながら現地の人のお話を聞くことが出来、貴重な体験をしました。陸前高田の一本松は有名なので写真などで見たことはありましたが実際に実物を見ると、本当に一本だけがまっすぐと立っていて「白砂青松」と詠われた当時の状態を想像すると少しさみしい気持ちになりました。また、松の手前のユースホステルの惨状をみて当時の波の威力を想像し、寒気がしました。

箱根山の展望台では小友という海と海に挟まれた田園地域の説明をしていただきました。この地域では当時左右から13㍍の津波が押し寄せ高い水柱が上がったそうです。波が引いたあと家のがれきや泥などが田んぼに残り莫大な被害を受けた地域だったそうですが、今年震災から4年目にして初めて田植えを行うことができこの地域の人はとても喜んでいるという話を聞いて、少しずつではあっても着実に復興にむけて進んでいるんだなと感じ、嬉しく思いました。

今日スタディーツアーに参加して、現地の人と関わることができ被災された方々全員が私達の想像を絶する辛い経験をされているのにも関わらず、どのかたも親切に、時には涙を流しながら話してくださるのをみて、人の優しさと強さを感じました。

今回のスタディーツアーに参加できて、本当に良かったです。


進藤亜美さん

今回私たちは、スタディツアーに参加させて頂きました。

最も印象に残ったのは、実際に体験をしたお母さん方がガイドをしてくれたお話でした。

私は、今回が東北を訪れるのが初めてでした。その地域では、昔から、「地震が来たら津波が来るので、高台へ逃げろ!」という言葉を教えられて育ったそうです。しかし、実際に地震があると、普段当たり前だと思っていたことをすっかり忘れてしまい、逃げることよりも他のことを考えてしまい、津波の迫る一歩手前で間一髪で助かったということでした。そのお話を聞き、素直に周りの方の助言を聞くことは大切なんだな、と思いました。

震災後、行政の決定で、ガイドさんの家は取り壊されることになったそうです。その解体を見ることは、生身をえぐられるような想いで、本当に辛く、最後まで見ずに帰って来てしまったとそうです。その後、落ち込んだままじゃいけないと、今回のガイドに参加しました。

地震の津波により友人や近隣住民の方を亡くされた悔しさや悲しみ、今まで暮らしてきた自分の家までもを奪われる気持ちは、経験していない私には想像を絶します。私たちができることは、こうして現地を訪れ、語り部さんの話を聞き、実態を一人でも多くの人に伝え、この街を共にいろんな視点から元気づけていくことだと思います。

最後に、ガイドさんが「あなたたちのような若い人たちが頑張って盛り上げていくのが楽しみです!お願いね。」と言われ、ずっと元気で明るく笑顔を絶やさないでお話して下さったお母さん方のためにも自分の出来ることをぜんぶしたいと強く感じました。


今回のスタディーツアーに参加させて頂き、本当にありがとうございました。

2014年9月10日水曜日

事務局:タイの家族と家を建てよう! ~徳地 in チェンマイ~

皆さまこんにちは、大船渡にいました徳地です。ご無沙汰しております!
この度、徳地は初めてグローバルビレッジプログラムに同行させて頂きました。海外での建築活動について、リポートします。

徳地がやってきたのはタイのチェンマイ。一般参加者により結成される毎年恒例ジャパン・ホープ・ビルダーズによる建築活動に同行するためです。日程は移動を含めて1週間。その期間中に、5日間のワーク、1日の観光、そして小学校訪問が詰まった、盛りだくさんな内容でした。

今回参加してくれたのは、忘れもしない学生と社会人の混合チーム17人。年齢も職業も違う方々ですが、特に建築活動が始まり、バケツリレーなど、チームワークが必要不可欠な作業を経験したあとは、昔ながらの友達かのように打ち解けていました。



寡黙でシャイなホームパートナーのプイさん(妻)とカエさん(夫)は、言葉の壁もあって、最初は食事もボランティアさんと離れて取っていましたが、ボランティアさんの誘いをきっかけに、ハビタットタイのスタッフの通訳とボディーランゲージを通しての交流が始まりました。プイさんご夫妻の顔が、時間と共に緊張した顔から笑顔が絶えない顔に変化していきました。最後の日カメラを片手に、ちょっと寂しそうに皆さんの写真をいっぱいとっていたプイさんがとても印象的でした。


柱と屋根しかなかったところに壁と床ができ、浄化槽が入りました。最後の日にデディケーションセレモニーを行いました。そこでは、ボランティアからプイさん夫妻へ、千羽鶴、メッセージが書かれたTシャツ、集合写真が入ったフォトフレームなどがプレゼントされました。

ボランティア最年長、頼れるリーダー格のミツナガさんは、完成式のスピーチをしてくれました。携帯電話にメモしたカンペをみながら、一生懸命英語でジョークを交えながら気持ちを伝えました。「カエさんと一緒に浄化槽を掘りました。もし不具合があれば、僕に電話してください、いつでも帰ってきます。」旦那さんのカエさんは、形を現した新しい「ホーム」を前に、声を詰まらせた場面もありましたが、このミツナガさん渾身のジョークには思わず歯を見せて笑いました。



徳地は大船渡にいたころに色んなプロジェクトに関わらせて頂いたため、ないところから何かが出来る様子、「家」が人に与える感動、我が家の建築が関わった本人たちの自信になっていくことなどは、何度も経験してきました。それでも、屋根と柱しかないところにボランティアが来て、ホームパートナーさんと一緒に壁や床を作っていき、最後には何も無かった所に「家」が現れる素晴らしさ、そしてその感動が薄れることはありません。


中々感情を表にあらわさないタイの田舎の人々と今回の日本からのボランティアさんの交流は、徳地に遠く大船渡の方たちを思い出させました。誰かのために何かをする、その気持ちを持ちながらも、対等に、一緒に作業して、作り上げる。その尊さと素晴らしさは、万国共通なのかもしれません。



プイさん夫妻の人生の転換の場に居合わせることを可能にしてくれた、ハビタット・タイの現地スタッフたち、ボランティアのみなさま、多大なる歓迎と協力を頂いた村のリーダーや人々、そして誰よりも、プイさん夫妻に感謝申し上げたいと思います。


ありがとうございました!

2014年8月25日月曜日

【国内ボランティア体験談】踊ってボランティア?!

こんにちは!
WHABITAT2年の鎌田雪乃です。

先日、今回私たちは、大学生10人で大船渡を訪れました。目的は…道中踊り!!

そうです、私たちは夏祭りを盛り上げるべく、大船渡に乗り込んだのです。夏祭り前日にみっちり練習し体に染み込ませた道中踊り、そして目立ちたいがためだけに揃えた仮装道具を武器に、大船渡市勤労青少年ホームの方々と一緒に夏祭り道中踊りに参戦しました。

道中踊り、一生懸命練習中
大船渡の夏祭りは、凄かったです。

盛り上げるために参戦したはずなのに、気づけば大船渡の人々のパワーに圧倒されている自分がいました。幼稚園児、高校生、大人達。様々な年代の大船渡の人々が一つの音楽に合わせて活き活きと踊っているのです。私はこれだけの老若男女が一緒に踊る風景を見たことがありません。

そして、思いました。


「やっぱりまた、ボランティアに来たのに元気をもらってしまったな。」と。

ハビタットTと仮装で目立つWHABITAT

私は、今回が二回目の大船渡でした。ですが、何度来ても、同じことを思ってしまいます。大船渡の人たちの力になりたいと思って来たのに、自分たちが力をもらってしまうのです。自分の中で、「ボランティアは一方的な人助けの場ではなく、お互いが触れ合うことで与え合っていく、助け合いの場なんだな。」という答えにたどり着きました。

ですが…今回は貰ってばかりだったように思います。




大船渡には素敵な人々がたくさんいたのです。こんなに踊りセンスのない私たちに、極上の道中踊りと大人のはっちゃけ方を伝授してくださった青少年ホームの皆さん、震災当時の様子や、セルフビルド支援事業、大船渡の良さを、心を込めて教えてくださったハビタット・ジャパンのけんさん、そして、今回の私たちの大船渡での活動すべてをサポートしてくださったハビタット・ジャパンの、のぶのぶさん(板沢さん)本当にありがとうございました。

私達は、皆さんのおかげで、大船渡が大好きになりました。また、近いうちに遊びにきます。

私が出来るせめてもの恩返しは、大船渡で感じたことありのままを伝えていくことだと思います。

大船渡をまだ訪れたことのない皆さん。

大船渡の人々はとても暖かく、パワフルです。そして、大船渡はただ私達の助けを待っている場所ではありません。前へ前へと進んでいく場所、訪れた人に元気を与えてくれる、パワースポットです。ぜひ訪れてみてください。