2013年9月17日火曜日

国内:ボランティア体験談(東北その13)

【ボランティア体験談 @東北 2013.08.06-08.07】
投稿者:村上 友香(学生)/ ハビタット・ジャパンが宮城で行う復興支援活動に参加
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こんにちは!静岡文化芸術大学ハビタット学生支部、SUAC Habitat for Humanity 2年の村上友香です。

報告が遅くなりましたが、8月6、7日に宮城県東松島市の野蒜地区周辺でハビタットが進める復興支援活動に参加してきました。チームはSUACハビ在籍の2年生5名、1年生9名の計14名で構成。東北での活動が初めてのメンバーも多かったので、ワーク2日間の中で、スタディーツアーも行っていただきました。

今回私たちが東北派遣を行ったのは、震災から2年が経っても実際に自分で東北に行く機会がなかなかないこと、自分たちの目で現状をしっかり見てほしい、見て感じて考えたことを伝えてほしいという思いがあった、というのが主な理由です。そして、夏休み中ならば多くの人が参加しやすいということで、SUACハビ内で東北派遣を実施することになりました。

日程とチームのメンバーを決めてからはミーティングをしたり、SUACハビの全体ミーティングで東北についてのワークショップを行ったりして、少しずつ準備を進め、東北派遣当日を迎えました。

1日目の朝、現地のハビタットスタッフと合流し、野蒜地区周辺でのスタディーツアーが始まりました。震災で倒壊し使われなくなった野蒜駅、津波で建物が流されて雑草だらけになった土地、壁に残った津波の跡。津波の被害を初めて見る多くのメンバーが衝撃を受けていました
。私が野蒜地区を訪れたのは今回が2回目でしたが、今も変わらない被害の様子に何とも言えない気持ちになりました。しかし、そんな中でも、前回見た時には“く”の字に大きく折れ曲がっていた電灯が真っ直ぐに直されていたり、高台移転のために山の斜面の切り崩し作業が始まっていたり、とほんの少しずつだけど、変わってきていることはあるとも思いました。

スタディーツアーの後は、いよいよワークです!今回私たちは「希望のあかり商店街」というところで活動しました。この商店街は、奥松島を訪問する方々に気持ちよく利用して頂ける「トイレ」を、という思いから地元の門馬さん夫妻が中心となり立ち上げた商店街です。私たちは、ベンチ作り、商品のボトル作りとその袋詰め、草取り、窓洗いを行いました。いくら東北といっても、昼間は暑かったです(笑)。私は最初草取りをしたので汗だくでした!けっこう疲れました。体力落ちてるなーと、ちょっと悲しくなりました(笑)。

初めて活動に参加したメンバーの中には、笑ったり話をしたりせずに真剣にワークしなければ被災地の方に失礼だ、という思いがありました。初日の夜、スタッフのマイケルさんが「喋って楽しくやろう、現地の雰囲気で真面目にやるか楽しくやるか決めなさい」というお話をしてくださり、2日目のワークは笑顔がたくさん見られて、良い雰囲気の中で活動できました!

2日目には門馬さんの奥さんから震災時のお話も伺うことができました。被災された方から実際のお話を聞くのは私たちにとって本当に貴重なことでした。「津波も悪いことばかりじゃないね、みんなに会えたもの」と笑顔で言える門馬さんの奥さんが、私にはとても強く見えました。辛く苦しい記憶でも、私たちに伝えてくださるのだから、私たちも震災のことを忘れてはいけないし、自分が聞いたり、見たり、感じたり、考えたりしたことを外に発信し、自分たちにできることを行動に移さなければならないと思いました。

 
東北派遣から戻った8月30日、静岡県浜松市で東日本大震災のための募金活動を行いました。平日の昼間にもかかわらず、多くの方にご支援をいただきました。現地に行って、募金にも参加したメンバーからは「ボランティアは、する人とされる人だけではなく、その周囲の人もいて、その人たちも動かすことにもなるのでは」という話も聞けました。

私たちにできることはほんとに小さなことだけれど、でも現地で笑顔になってくれる方がいるし、今回の派遣に参加してくれたみんなが、もう一度現地に行こうと思えたのだから、無駄なことではないと思います。2日間の活動の中で、14人のチームメンバーそれぞれがたくさんのことを感じて考えました。私たちにできること。忘れないこと、考えること、伝えること。自分で考えて何かしらアクションを起こしていくことが大事なのではと思います。

現地のハビタットスタッフのみなさん、ハビタット・ジャパンのみなさん、お世話になりました。ありがとうございました!参加してくれたSUACハビのみんな、ありがとう!

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