2016年5月31日火曜日

熊本での活動 ~ボランティアを支えるということ~

こんにちは。ハビタットで広報インターンを務める村田です。熊本県や大分県などの地域を度重なる大地震が襲ってから、1ヵ月が経過しました。ハビタットは熊本県阿蘇郡西原村災害ボランティアセンターでの運営サポートに加え、学生支部のメンバーを中心に若者が被災地でボランティア活動を行えるようサポートし、住民に生活、そして住宅再建に関わる情報提供を行っています。学生支部の一つ、武蔵大学A't に所属する4年生、室田さんは、長期ボランティアとして、5月13日~19日に西原村で支援活動にあたりました。そのときに感じたことや、伝えたい想いを以下にまとめています。是非ご覧ください。
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みなさんはボランティアをしようと思った時、何を一番に思うでしょうか?

「限られた時間を有効活用したい」「私たちだからこそできることを最大限してあげたい」「私たちは現地に何を残すことができるか」このような言葉を、これまでの様々な活動を通して仲間の口から何度も聞きました。このように考えることは、ボランティアをする上ではごく当たり前であり、大切なことだと思います。そして私自身も幾度となく感じてきたことでもあります。しかしその一方で、そのような思いが強すぎてもいけないのだということを私は今回の経験を通して痛感しました。就職活動中の身である私にとって今回のボランティア活動に際し、長期で現地に入ることは大きな賭けでしたが、行かなくて後悔することだけはしたくないと思い募集がかかってすぐに行くことにしました。現地で過ごした1週間はめまぐるしく過ぎていき、一日を振り返る余裕すらありませんでした。しかし、チームとしてではなく個人として沢山のことを考え、吸収することができたことはなかなかできない経験であり、今も強く私の中で生きています。

まず一番に伝えたいことは、現状を理解してボランティアセンターなどの運営ができる人があまりにも少ないということです。そのような人が被災者のニーズをくみ上げてボランティアに訪れる人々をある意味で「ご案内」する体制が整えなければ、支援は全く進んでいきません。つまり、短期でボランティアを行いたい人はしっかりと自分たちの情報を伝え、ルールや状況を把握し、スムーズに「ご案内」してもらえるようにしなければなりません。そしてこのように運営している人がいなければ何も出来ないということを理解しなければならないのです。時には人手は足りないのに、上手く作業を振ることができず午前中でやることがなくなってしまう人もいます。そういうときに、先ほどあげたような思いを強く持っていればいるほど、「なぜもっとやらせてくれないのか」「もしかしたらボランティアは足りているのかも」と思いがちです。

最後に。あれほどまでに人々の温かさが集まってできた空間で過ごせることは後にも先にもないように思います。とても人生において素敵な時間をありがとうございました。