2013年7月4日木曜日

国内:ボランティア体験談(東北その6)

【ボランティア体験談 @東北 2013.06.22-2013.06.23
投稿者:岸 勇輝(学生)/ ハビタット・ジャパンが宮城で行う復興支援活動に参加
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今回(6/22,23)で宮城のボランティアに参加するのは昨年11月に続き2回目となる大学4年の岸勇輝と申します。

初めて被災地を訪れたのは昨年4月。3.11から1年と少しした頃。気仙沼へ観光で行ったのですが最初は正直、心が苦しくなりました。忘れられない景色がそこにはありました。

その後、Habitat企画の個人でも参加できる海外建築ボランティアプログラム(GV)に参加した縁もあり、11月にボランティアとして初めて東北での支援活動に参加しました。その時に思ったことは、

1年以上経っても何も進んでいない場所が確かにある」
「現地の方の笑顔の奥にある背景を共有することは出来ないが、それでも何か小さなレベルでも出来ることを続けたい」

ということでした。そして,同時に私は海外GVに行った時に感じたことと共通するものがあると思いました。日本に生まれれば、基本的に衣食住は保障されます。衣食住を超えた所で各々が各々の悩み、不安を抱えています。しかし、そうではなく、衣食住が乏しいという部分で大変な思いをしている人が世界にはいます。

もちろん、震災当初の被災地はまさに衣食住すべてが行き届かなかったことは言うまでもないと思います。そのような人のために衣食住が満ちている立場として何が出来るのか考え、「住」の部分で国内外で支援を行っているのが、まぎれもなくHabitatです。

そういう意味ではHabitatが東北への支援をするのは必然であると感じます。

今、被災地では「住」の部分の復興が最大の課題であると私は考えています。現状、多くの方が決して居心地が良いとは思えない仮設住宅での暮らしを余儀なくされています。
そして、今回私がボランティアとして関わった野蒜地区では、まさに仮設から高台への移転の準備が進められていました。

しかし、現地スタッフの方の話や一緒に参加したボランティアの方の話を聞いて知ったことなのですが、高台移転するにしても場所の問題であったり、行政の思いと地元民の思いのギャップなど問題は山積みということです。その現状で行政の進める復興からこぼれてしまう方々に対して支援をすることがHabitatとして出来ることであり、意義であると認識することも出来ました。

今回参加するにあたり、最初、私はとにかく現地へ足を運び、これからも長く復興に携わりたいという意識だけを持って挑みましたが、しかし、実際に活動し、上述したような方々の話を聞き、もっと目の行き届きにくい所にも着眼する大切さを学びました。このように行ったからこそ学べるものがあるのも私がボランティアに行く大きな要因でもあります。

私は震災直後の本当に大変な時には何もすることが出来ませんでしたが、2年以上経っても大変であることに変わりはない現地の方のために出来る限りのことを続け、考え、動こうと思います。また、自分が見たもの、感じたことを周りに伝え、風化させないよう努めたいとも思います。

【追伸】
前回の宮城のボランティアで自分とは別の班だったのですが、関わった「海鮮堂」に活動中2日とも昼食で利用したのですが、焼き牡蠣、最高においしかったです!!

食の絡みでもう一つ。今回の宮城訪問では牛タンが食べられなかったことだけが悔いに残ります。。。(残念!
次回は必ず利久に行こうと思います!!

1 件のコメント:

  1. 大船渡の徳地です!
    焼きかき最高ですよね!東北沿岸は本当に自然の恵みにあふれていて、私も大好きです(見ると食べる両方の意味で 笑)!

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