2014年7月8日火曜日

事務局:高校生チームと建築活動 in インドネシア


高校生チームのGVに参加してきました!

こんにちは!ハビタット・ジャパン、支援事業部ボランティア事業担当の稲垣です。2014年6月に、K. International School Tokyo (KIST)というインターナショナルスクールの学生チームに同行し、インドネシアでのGlobal Villageプログラムに一緒に参加してきました!

Global Village (GV)、みなさんもうご存知でしょうか!?

簡単に言うと、安全で衛生的な暮らしのできない場所に住む人たちのために、ボランティアが家の建築を手伝う活動です。家を建てるって難しく聞こえると思いますが、セメントをこねたり、レンガを積んだりすることなら、専門的なスキルがなくても手伝えるんです!その家に住むことになる家族にとっても、ボランティアにとっても、かけがえのない友情を生んだり、思い出ができたり、遠い国の文化や社会を学んだりと、家が建つことそのもの以上の価値があるのです。

KIST2011年の震災以後、GVへの参加がストップしてしまいましたが、今回、学生自らがハビタットの活動にもう一度参加するために立ち上がり、校内でプレゼンを行って参加にこぎつけたそうです。スタッフとしてはその熱意は涙が出るほどうれしく思います

出発・オリエンテーション

そんな意欲にあふれた学生たち18人と引率の先生3人は、614日、インドネシアのメダンという都市に降り立ちました。到着翌日、まずは移動の疲れをとるため朝はゆっくりと過ごし、午後からは市内観光。メダンはインドネシア第4の都市というだけあって都会です。公共の交通機関は小さな乗り合いバスだけで電車はないので、とにかく車の数が多いことに驚きました。また、車の間を縫うように走っていく沢山のバイクにも、慣れるまではひやひやしました。

夕方からは、翌日からの建築活動にむけてオリエンテーションに参加しました。現地のハビタットスタッフから作業についての注意事項や建築作業の内容が丁寧に説明されました。学生のひとりから「簡単なインドネシア語をおしえてほしい!」と声が上がると、スタッフによるインドネシア講座がはじまり大盛り上がり「かわいいって何て言うんですか?」「好きですってなんていうんですか?」と最後は口説き文句もたくさんあがりました(笑)。


建築活動

翌日からはついに現場での建築作業。慣れない作業に最初はとまどっていたボランティアも、午後にはすっかりチームワークができあがり、積極的に作業にとりかかっていました。現場はNamoriamという小さな村で、チームは二手にわかれて2軒の家の建築に携わりました。初日の作業は、土台の穴掘りと、柱や梁となる鉄骨をワイヤーで組む作業(これが地味だけどなかなか大変)でした。

建てた家に住むことになるホームパートナーも作業に積極的に加わり、近所の子どもたちもワイワイと集まってきて、ボランティアの皆さんは早速前の晩に覚えたインドネシア語で子どもたちと交流していました。猛暑の中、5日間連続で行った建築作業の結果、土台が仕上がり、ワイヤーを組む作業も完了し、浄化槽のための穴堀りもやり遂げました。子どもたちはいつのまにかボランティアみんなの名前を覚え、現場は笑い声にあふれていました地元の大工さんがレンガを積んで壁を作る作業も進み、およそ半分しあがったかな、というところで作業最終日が来ました。


R&R (rest and relaxation)


そして週末は、R&R (rest and relaxation)の時間です!Lake Tobaという湖の湖畔に遊びにいきました。火山活動後にできたこの大きく美しい湖の周りにはコテージが立ち並び、海外からも観光客が訪れます。しばし建築作業については忘れ、バナナボートとジェットスキーに乗り、楽しい時間を過ごしました!(全力で遊んだので休息になったか疑問ですが、良い思い出になったことは間違いナシ)


デディケーションセレモニー


さて、R&Rを終え、Medanに戻ったチームは翌日、デディケーションセレモニーを行い、ホームパートナーとのお別れをしました。これは、家をホームパートナーに dedicate=ささげる、という意味もありますが、加えて、ここから先はホームパートナー自身の努力で家を守っていってくださいね、という意味合いもあります。

ホームパートナー家族の子どもから歌と手紙がささげられ、ボランティアからはお別れの挨拶とフォトブックのプレゼントが贈られました。ボランティアひとりひとりの写真の入ったフォトブックは、ホームパートナー家族にとって間違いなく思い出の品となるでしょう。

最後にはインドネシアの慣習に従い、ホームパートナーがストール(の代わりのタオル)をボランティアひとりひとりの肩にかけてくれました。涙はとまらないけれど、笑顔でお別れをして、チームKISTGVは終わりを迎えました。


それにしても、高校生のパワーはすごいです!スタッフである私も多くを学び、疲れを知らない若者からたくさんのエネルギーをもらうことのできた旅でした。


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