2014年3月26日水曜日

東北スタッフ便り (その28): 大船渡インターン日誌・前編

【東北スタッフ便り 2014.03.26】

こんにちは、ハビタットの学生支部(CC: Campus Chapter)の一つ、Habitat MGUに所属している明治学院大学2年の石川です。春休みの間、ハビタット・ジャパン大船渡オフィスでインターンをしています。

ボランティアとして、今までに何度か東北に足を運びましたが、いつも短い時間の中での活動に留まっていたため、もっと時間を掛けて力になりたい、将来的にも東北の復興に関わりたい、という気持ちから、ハビタットの活動を通じて経験を積むことができるインターンを希望しました。

今まさに大船渡事務所が取り組んでいる支援は、セルフ・ビルド支援です。セルフ・ビルド支援とは、ハビタットが被災者の住宅再建を支えるために行っているコンサルティング事業で培った知識や、支援活動を通じて築いた地元工務店や建築家とのネットワークを生かし、自らの手で自宅を再建する方の建築をサポートし、通常よりも低コストで
自宅を再建するという取り組みです。



その他、地域住民が集い、復興のシンボルとなる場所づくりを目指し、もともとお城があった土地に子どもの遊び場となるツリーハウスの建築を行っています。石川は、ツリーハウスの階段に手すりをとりつける作業に立ち会い、参加しました。これで子どもたちが安全に階段を登れます。

震災から3年が経過した3月11日の午前中は、ハビタットがソーラー発電設備を設置した公民館の1つ、綾里地区の公民館を訪れました。この支援は、ソーラー発電設備による売電利益を地域の復興のために、また防災・減災のために使うことを目的に2013年に行われた支援の一つです。石川は、公民館の代表の方と、今後どういう風に売電利益を地域復興のために使っていくかについてお話ししました。午後は、震災から3年目ということで追悼式に参加させてもらいました。追悼式の様子を見て、当然のことながら震災という出来事がまだまだ現地の人にとっては風化した出来事ではないということを改めて実感しました。これからより一層支援に力を入れ、復興の力になれるよう頑張っていきたいと思います。

大船渡を訪れ多くの人に出会う機会がありましたが、どの人にも優しく接していただき本当に心の温かい人たちが暮らしている場所なのだと思いました。復興への道のりはまだこれからですが、大船渡は料理もおいしく、おすすめしたい場所も多くあり、これからもっと多くの人に訪れてほしいです。

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