2013年5月23日木曜日

国内:ボランティア体験談(東北その4)

【ボランティア体験談 @東北 2013.04.28-2013.04.29】
投稿者:仁科正佳(社会人)/ ハビタット・ジャパンが大船渡で行う災害支援活動に参加

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こんにちは。
仁科正佳と申します。歳はもうじき50、静岡県在住です.

GWに、大船渡での、ハビタット・ジャパン主催の、ボランティア活動に参加しました。様々な体験ができ、とても充実した活動でした。是非、皆さんにも、今後も計画されているという活動へ、参加していただきたいと思い、「どんな活動だったのか」・「現地での滞在はどうだったのか」・「一緒に活動したチームのメンバーはどうだったのか」をご紹介します。

今回、私は、28()昼~29()夕方まで、活動しました。募集期間は、27()29()の中、ご了解をいただき、途中から参加することができました。

「どんな活動だったのか」

着いた初日は、大船渡から車で20分くらい移動した、「越喜来地区」で、ログハウスを建てるお手伝いをしました。

屋根を担当しました。ログハウスメーカーの方や、現地の工務店の方と、共に、山から吹き降ろしてくる冷たく強い風と闘いながら、下地用の黒いシートをお化けホッチキスで張ったり、瓦代わりのシートを、模様を整えながら、釘で打ち付けたりしました。そのシートから剥がした接着面の保護シールを、サンタクロースのプレゼントのように、腰に巻いたごみ袋に貯め込みながら、やりました。休憩中には、「欲しいなぁ、このハウス。」なんて考えながら、物色してました。


二日目は、午前中は、「大船渡屋台村」近くで、物置小屋を建てました。昔、教師をされていたという先生や、よく、活動の手伝いをしてくださるという地元の女性の方と、共に、壁に、トタン板を立てたり、屋根に、樹脂の波板を張ったりしました。トタンに打った釘の列が、上下バラバラになってしまいましたが、許してもらいたいと思います。

午後は、「碁石海岸」近くで、新しく建てられた魚屋さんの店舗の壁面へ、塗装をしました。絵心のあるチームのメンバーに手ほどきを受け、光を浴びながら飛んでいるカモメの絵を描いたり、難しい漢字のレタリングにチャレンジしました。描いた絵や字が、間近で見るのと、遠く(道路)から見るので、出来映えが異なり、何度もやり直して、仕上げました。休憩中には、店主さんや奥様が、差し入れてくださった飲み物や果物をいただきながら、震災直後のお話を、写真を見せてもらいながら、伺ったりすることもできました。

ちゃっかり、「旬になりましたら、お魚、送ってください。」と、お願いまでして来てしまいました。

普段の日曜大工ではできないような、いろいろな作業を体験できた事は、収穫でした。また、総ての作業は、付いてくれた方や、チームの皆が、丁寧に、教えてくれたり、助けたりしてくれたので、迷ったり・困ったりすること無く、作業できました。

「現地での滞在はどうだったのか」



出発前には、「どんなところに、寝泊りするのだろう?」・「コンビニは、近くに有るのかな?」など、心配しましたが、現地でのハビタット・コーディネータの、小松さん・徳地さんが、いろいろと気を配ってくれ、困ることなど無く、過ごすことができました。活動中のお昼時には、常に、作業現場から離れた、公園などに連れて行ってくれました。感謝感謝です。

カップラーメンにもなっているラーメン屋の本店を教えてくれたり、リアス式海岸が実感できるような、湾が一望できる高台へ連れて行ってくれたりもしました。一日の活動を終えた後、連れて行ってくれた温泉は、もう一度行きたくなるようないい湯ばかりでした。帰り際には、人気の、大船渡土産を教えてもらったりもしました。

「一緒に活動したチームのメンバーはどうだったのか」

今回、Habitat For Humanityというインターナショナルな団体が主催する活動に参加したせいでしょうか、インターナショナルなチームメンバーと共に、活動する事ができました。コーディネータのお2人の下、13名の内、集まった11人のボランティアは、内7名が、日本在住でありながらも、外国人の皆さんでした。

当然、チーム内の公用語は英語、といった具合で、作業中も、休憩中も、作業後も、英語が必要でした。英語が判らず、私が取った身振り手振りに、丁寧に、日本語を交えつつ、簡単な英語で、応えてくれるという連続でした。活動最終日には、連絡先を交換し合い、再会を誓い合いました。

英語の勉強の必要性を感じさせられた事は、言うまでもありませんが、楽しく・嬉しい体験ができました。この体験記も、和英併記で書ければ、ベストなのでしょうが、too difficultです。悪しからず。


終わりに・・・

今回の、「また行きたい。」と思えた活動を、伝えられたかどうか、判りませんが、今後の、ハビタットの東北での活動へ、参加しようと思いながらも躊躇している方がいらっしゃれば、その方の背中を押す事ができれば、幸いだと思っています。私自身は、「もうちょっと、近ければなぁ…。」という本音と共に、次の、参加可能なスケジュールの案内が出るのを、待っています。

あの日から2年が過ぎ、どうにか、片付けに目処が付き始めた被災地だと思います。今後は、徐々に、片付けが終わった跡をどうするか?に、ステージが変わって来るでしょう。

「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を目指したハビタットの活動は、そんなステージに、マッチしているものだとも思います。もちろん、そのような活動を行なっているのは、ハビタットだけではないと思いますし、我々のようなボランティアに求められているものは、そのようなものだけではないと思います。

「想いのあるところに、道はある。」

と、言います。「道」があるとすれば、あとは、「想い」です。「道」はあることをご紹介したく、今回、私の、GWでのハビタットでの活動を、紹介させていただきました。ご一読くださり、ありがとうございました。

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