ハビタット・ジャパンでは、国内外含め住居建築・修繕、またコミュニティ支援を通じて、「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」の実現を目指して活動しています。国内外の支援現場で活動にあたるスタッフ、またボランティアとして活動に参加する方々の声をお届けします。
2016年4月9日土曜日
「Osaka Walk」:大阪市内を練り歩く若者たちは、一体何者?
4月2日、約4カ月にわたり若者が主役となり取り組む「Habitat Young Leaders Build(HYLB)」が閉幕しました。関西の学生支部(キャンパスチャプター)ではHYLB閉幕イベントとして、3月27日にチャリティウォークを企画・開催しました。このチャリティウォークには33名が参加し、5.5キロほど大阪市内を歩きました。募金に協力してくださった方は60名以上。合計15,363円を集めることができました。企画に尽力したメンバーの一人で、キャンパスチャプターとして活動する立命館大学TOMSAWYERの2回生、永田哲也さんが企画実施にあたって抱いた思いを綴ってくれました。
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大阪の人々にハビタットの活動を少しでも知ってもらう、興味を持ってもらう、これを目標にかかげ取り組んだHYLB。「いつもとは一味違った広報活動で、自分たちも楽しめる企画を作りたい」、そう意気込み、どのようにすればより大阪の方々が目をとめてくれるのか、看板づくりや募金を集める際に伝えるメッセージ、メンバーの服装など、ひとりひとりが意見を出し合って企画を考えました。
当日、桜がきれいに咲いた大阪を舞台に心斎橋、大坂城、長居公園、京セラドームの4つのグループに分かれ、駅前などを中心に募金活動、そして各グループがゴミ拾いをしながら歩いてゴール地点である通天閣を目指しました。
雨の心配もしていましたが、青空のもと参加メンバーが無事に募金活動、そして清掃活動を終え、通天閣に集合することができました。メンバーからは、「達成感を感じた」、「思ったより多くのゴミに驚いた」、など新鮮な意見を聞くことができました。
募金をしてくださる方はもちろん、どういう活動をしているのか尋ねてしてくださる方やビラを受け取ってくださる方、「頑張ってね」と声をかけてくださる方、ひとりひとりが私たちの力となりました。これらの反応は私たちの思いが伝わった証拠でもあるので、本当に感謝の思いがつのりました。大阪という場所でこの企画を実施したことによって、住民の皆さんと私たちが繋がり、私たちを通してボランティアが身近にあるということを感じてくれたのではないかと思います。
こうして支援の輪が広がっていくのではないかと改めて実感した私は、もっと多くの人に私たちの活動について知ってほしい、と思うようなりました。実際にこのようなイベントを企画したことで、自分たちの思いを伝える難しさを体感することができました。今回の企画を通して学んだことをこれからの企画にも役立て、より多くの人が興味を抱き、ハビタットの活動を通じて一緒に取り組める貧困問題があることを知ってもらいたいと思いました。
これからも募金活動、広報活動など、さまざまな企画を作り上げていく予定です。この企画に協力してくださった各キャンパスチャプターのみなさま、大阪のみなさま、本当にありがとうございました。
2016年4月8日金曜日
今こそ、できることに挑戦しませんか?~学生が海外ボランティアをする意義~
こんにちは!今日からハビタット・ジャパンで学生インターンを始めた村田です。ハビタット・ジャパンの学生支部として活動するキャンパスチャプターの一つ、関西大学MusterPeace代表の坂本さんに、「若者が海外ボランティアに参加する意義」について、経験を交えて考えをまとめていただきましたのでご紹介いたします。坂本さんはMusterPeaceで代表を務めながら、この春、25人のメンバーを率いて海外建築ボランティア「Global Villageプログラム(GV)」に参加。フィリピンのバタンガスで住居建築活動に取り組みました。若者、特に大学生だからこそ経験できる活動を通して得たものは何か、そのヒントを与えてくれています。
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私は小学生から高校まで野球一筋の生活を送っていました。大学に入り下宿を始め、新しい環境を迎える中で「どうせなら新しいこと、今しかできないことをやってみたい」、そんな思いを抱きました。そして、友人の紹介がきっかけで、ボランティアサークルに入ることを決心しました。そこで出会ったのがMusterPeaceのメンバーです。MusterPeaceのメンバーに加わってから迎えた大学1年生の夏休み、初めてGVに参加することができました。「毎日が楽しい」、そう思った気持ちが今でも一番記憶に残っています。また、2週間という限られた時間の中で、私たちのチームが携わった2軒の家建築が完成に近づいていく様を身近に見ることができ、充実感で一杯になりました。その後、昨年、今年の春と続き、GVに参加しました。そこで、ただ“楽しい”だけでなく、自分たち学生が支援の担い手として海外で活動する意味、そして自分だからこそできることは何なのかをじっくり考えるようになりました。私が出した答えは、学生の強みはひとりひとりが型にはまっていないことだと思いました。
また、GVに参加したいと思う若者の興味や関心はひとりひとり異なります。異なる価値観を持つ同世代と出会えるのは、日本全国から集まる学生団体を持つハビタット・ジャパンのキャンパスチャプターだからではないでしょうか。
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私はこれまでに3回GVプログラムに参加し、海外でボランティア経験を積んできました。GVの内容は毎回異なるもので、いつも面白さを感じています。そこで若者、とりわけ学生がボランティアに参加する意義が何なのか、自身のGV,そしてキャンパスチャプターでの活動経験を交えてお話ししたいと思います。
私は小学生から高校まで野球一筋の生活を送っていました。大学に入り下宿を始め、新しい環境を迎える中で「どうせなら新しいこと、今しかできないことをやってみたい」、そんな思いを抱きました。そして、友人の紹介がきっかけで、ボランティアサークルに入ることを決心しました。そこで出会ったのがMusterPeaceのメンバーです。MusterPeaceのメンバーに加わってから迎えた大学1年生の夏休み、初めてGVに参加することができました。「毎日が楽しい」、そう思った気持ちが今でも一番記憶に残っています。また、2週間という限られた時間の中で、私たちのチームが携わった2軒の家建築が完成に近づいていく様を身近に見ることができ、充実感で一杯になりました。その後、昨年、今年の春と続き、GVに参加しました。そこで、ただ“楽しい”だけでなく、自分たち学生が支援の担い手として海外で活動する意味、そして自分だからこそできることは何なのかをじっくり考えるようになりました。私が出した答えは、学生の強みはひとりひとりが型にはまっていないことだと思いました。
大学生になりたての頃は、将来のビジョンがはっきりしていない人が多いと思います。だからこそ、4年という限られた時間を使い、いろいろなことに挑戦することで、将来自信をもって生きていけるようになると思います。その経験のひとつがボランティアであり、GV、キャンパスチャプターの活動はその経験を提供してくれているのではないのでしょうか。GVは、現地に赴き、価値観の異なる方と出会い、建てる、というボランティア活動を通じて、現地の家族の生活の一部に携わることができる。時間に余裕のある学生だからこそできるボランティア活動、そして支援だと私は考えています。
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