2014年10月29日水曜日

【国内ボランティア体験談】はじめてのハビタット学生支部活動!

神戸女学院大学は、2014年夏に学生支部として加わった、新たなハビタット・ファミリーの一員です。(ようこそ、ハビタットへ!)そんな彼らの学生支部として初の活動は、東北でのボランティアでした。緊張気味のHarapan Habitatのお二人から、レポートをシェアしていただきました!

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はじめまして!

神戸女学院大学 Harapan Habitatです。86日・7日に、私たちは岩手県大船渡市を訪れ、セルフ・ビルド支援とお祭りのお手伝いをさせていただきました。実は、今回が初めての活動の私たち。東北を訪れた二人から、ドキドキのレポートをお届けします!

そもそも、東北地方に行ったことがなかった私たちは、関西から現地へ向かうにも一苦労でした。1日二便の飛行機で仙台空港へ行き、14便のバスで大船渡市に向かいました。1日のほとんどを移動時間に費やすので、そう簡単に来られる場所ではない大船渡市で、貴重な経験をしました。

私たちは、東日本大震災の被災地の様子は、メディアを介してしか知りませんでした。そのため、津波で壊された家が残っていたり、瓦礫が積まれたままなのかな、という印象がありました。けれども、バスから見た大船渡の景色は、良くも悪くも真っさら。瓦礫が綺麗に無くなり、高台移転のためにかさ上げされた姿に、復興の早さを感じました。

1日目はセルフ・ビルドの佐藤さん邸へ。



その日は佐藤さんも驚くほどの暑さで、ニスを塗ったり床を掃除したりと、シンプルな作業がメインでしたが、アイスを頂きながら被災した方のお話を直接伺うことができ、復興支援の不届きな点やコミュニティの重要さを教えていただきました。佐藤さんのお宅にはこれまでこられた方の暖かいメッセージが残されており、そこに仲間入りできたことが嬉しかったです。





2日目は、文教大学の学生支部の皆さんと一緒に、木町の山車を引くお手伝いをさせていただきました。

天候が悪い中、子ども達と一緒に「よーい、よいどぉ」と声を出しながら山車を引けたのは貴重な思い出です。このように、震災の後でもお祭りなど楽しいことを続けることは素敵だと思いました。ほかにも、恋し浜駅や大津波資料館の潮目、大船渡屋台村、陸前高田市の「奇跡の一本松」に連れて行っていただきました。今回お世話になった板沢さんには、様々な経験の場を与えていただき、大変感謝しています。

色んなところでたくさんの人とお話させていただき、たくさんの気づきと学びを得て、私たちにももっと出来ることがあると実感しました。

今回東北を訪れたメンバーの一人は、東日本大震災が起きたとき、高校で演劇の卒業公演に向けての稽古していました。その公演の一部は津波をテーマにしており、その時の彼女は起こっている事実に真剣に向き合うことが出来ず、テーマを変えることにしました。その時のことがずっと記憶に残っており、何もできない自分、何もしない自分が嫌だったそうです。震災から少し時間が経ってからの参加になってしまい、本当に自分に出来ることはあるのか、遅すぎるのではないか、役に立てるのかという気持ちももっていました。
しかし、スタッフの方や地域の方々とお話をするうちに、不安な気持ちは薄れていきました。高校生のときには向きあえなかった問題に少しは向き合えるようになったのではないかというのが彼女の収穫です。

たったの2日間でしたが、とても充実した貴重な時間を過ごせることができました。東北の今を知ることができ、東北と一緒に成長していきたいと思うようになりました。ぜひ、また東北に戻って来たいと思いました。そのときは、もっと沢山の人とつながることが目標です。


今回お世話になった皆様、ありがとうございました!

2014年10月8日水曜日

【国内ボランティア体験談】大船渡・お祭りボランティア

文教大学の生徒さんが、ボランティアとして大船渡で行われたお祭りに参加しました。文教大学学生支部の代表・新井翔平にお話を聞きました。
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今回の活動内容は、「事前の準備に参加せずに当日だけ急に祭りに参加する」というものでした。地元の方の気持ちを考えると、本当に自分がボランティアと言う形で参加してよいのだろうか、と不安もありました。しかし当日、地元の方たちが私たちを温かく自然に受け入れてくださり、とてもありがたかったです。また、同じお祭りに参加していた学生ボランティアの方々とも交流ができ、いい経験ができました。

たまたま出発の一週間前に大学の授業で大船渡の津波映像を見る機会があり、何十年も自分が住んでいた町がほんの一瞬で消えていくのを何も出来ずにみつめる地元の人たちの姿に、本当に胸が痛かったです。大船渡でボランティアを続けている方の話にもありましたが、実際、時間がたつにつれ今回の災害についてニュースではあまり取り上げられなくなり、意識が薄れていっているように感じます。多くの人、特に東北派遣に行く方に、地元の方達の目線でもう一度津波の映像を観てほしいです。


実際に現地入りしてみると、一見、がれきもなく、地元の方はたくましく生活しており、津波の爪痕が余り感じられませんでした。しかし、大船渡に行って初めて、潮目の資料館の移動、追いやられた羊、仮設住宅の中にも格差があることなど、メディアは報道されない問題を知ることができました。そういったことに気づく力、知ろうとする気持ちをこれからも養おうと思わされました。以前大船渡を訪れた際訪れた場所を再訪しましたが、復興が進んでいるようにはなかなか見えないところもありました。ある団体が行っているプロジェクトでは、以前と比べて牧場が狭くなっており、それを運営しているNGOが活動を行えない状況に陥っていることを見ていると、復興への疲れ、事業の継続の難しさを感じさせられました。


セルフビルドでは、ボランティアのできる建築作業も終わり、復興に向かっているように見えました。しかし、ホームオーナーさんのお話を聞いていると、まだまだ不安もあるようでした。特別な技術のない学生の私は、雨水を上手く流すために角度をつけて掘る作業に苦戦しました。作業前に勉強をしっかりしないと即戦力になるのは難しいことを痛感しました。

大船渡に住んでいるみなさんはとても明るく元気で常に復興について考えていました。美味しい魚介類、懐かしさを覚える街並み、豊かな自然。今回の旅で、岩手の素敵なところををたくさん知ることができました。これから、私が学んだことを、どんどん発信していきたいです。今までは、ボランティアという直接的な支援が大事だと思っていましたが、、東北を訪れて産業を活性化させるという間接的な支援も大切なのだと感じました。

今回の派遣で、私が決めたことが三つあります。「被災者」と「ボランティア団体に所属する者」として関わっていくのではなく「人と人」として関係を築くこと、今回築いたつながりを途絶えさせないこと、そして何より私たちが3.11を忘れないこと、です。

2014年10月3日金曜日

【国内ボランティア体験談】スポーツは、人を繋ぐ!

ハビタット・ジャパン青山学院大学学生支部SHANTI SHANTIの皆さんが、大船渡でスポーツを通して地元の皆さんと交流しました。白熱した試合を通して、どんなことを感じられたのでしょうか?二人の学生さんに感想を聞きました!
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SHANTI SHANTI 3年の米田彩紗です。大船渡へ、91214日という弾丸の旅をしてきました。今回の目的は地元の方とスポーツ交流をするためでした。6月の大船渡訪問以降、ずっと実現させたいと思っていた企画なので、わくわくしていました。

地元の方々のサークルに参加させていただく形で、一緒にソフトバレーをしました。ハビタット・ジャパンの板沢さんから、メンバーは30代前後で人見知りだと聞いていたのですが、サークルの皆さんは元気ハツラツで、学生に劣らないほどでした。やはりスポーツは人を若返らせるのでしょうか(笑)。私自身、大学生活の中でスポーツをすることはほとんどないので、久しぶりの運動でリフレッシュできました。このスポーツ交流をきっかけにして、これからも交流を重ねていきたいと考えています。最近はボランティアのニーズはなくなってきているといった声も聞きます。「では、私達に出来ることは何だろう」と考えてきましたが、このように、地元の方々と交流することが大切なのだと知りました。

またハビタットのスタッフの方々に、スタディツアーをしていただきました。今回訪れたのは、震災以前は大船渡のメインストリートだった所です。現在はほとんどの建物が流され、草原が広がっています。カーナビには建物が映っていても、実際は何もありませんでした。震災当時、人々が避難した高台まで連れて行っていただきましたが、波はそのぎりぎりのラインまできたそうです。もしも波がもっと高かったら、高台ごと流されてしまっていた、そう考えるとぞっとします。津波記念館にも行きました。被害が大きかった場所で唯一流されなかったその建物は、ブロックで積み上げられた家でした。家の中にいた方は、家が流されなかったために助かったそうです。その家を作った方は、震災経験者で、頑丈な家を作るためにブロックを使用したそうです。このような教訓というのは大切にするべきだと実感しました。

今回の旅は、色んな人の協力のおかげで、内容が濃い二日間でした。スタディツアーを通して、やはりまだまだ復興には時間がかかることを実感し、そんな中でも、私達にできることの一つとして、地元の人と楽しめるスポーツ交流を発見することができました。次に大船渡へ行く時は、観光も含めて、ゆっくりしたいと思います。

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SHANTI SHANTI2年の太田実です。 大船渡を訪ねるのは、二回目でした。以前訪れた時とは全く違う内容でしたが、とても楽しかったです。やはり一緒に身体を動かし汗をかくと、仲良くなれますね^^

勤労青少年ホームのみなさんはバレーがとてもお上手で、最初の方は震え上がっていました。でも、気がつくと何時間も夢中でゲームをやってしまうほど熱くなっていました。またぜひ対戦させていただきたいです。 



今回は、ハビタット・ジャパンのスタッフさんに沢山お世話になり、感謝でいっぱいです。大船渡付近の震災直後の様子や今の現状を説明してくださったり、実際に仮設住宅にも少しの間でしたがお邪魔させていただり、新しく学ぶ事も多かったです。二日間と、とても短い時間でしたが、たくさんの新しい出会いがあり、繋がりが増え、また新しい大船渡の魅力も見つける事が出来ました。ボランティアは、必要とされている人のためにするものですが、それと同時に自分のコミュニティを広げられるメリットもあることを、今回改めて気づく事が出来たように思います。私もまた近いうちに、今回知り合った方々に会いに大船渡に足を運びたいです。

一度は行きたいな、って思ってる方。行けば必ずまた行きたくなるでしょう。迷わずに行動に移したらいかがでしょうか!


SHANTI SHANTIの皆さん、ありがとうございました!