2014年5月26日月曜日

国内:ボランティア体験談(東北その17)

【ボランティア体験談 @東北 2014.5.3-5】
 阿部さん/ハビタット・ジャパンが岩手で行う復興支援活動に参加

GW中に岩手県大船渡市にてボランティア活動にご参加いただいた阿部さん、はじめての東北ボランティア活動だったセルフ・ビルド支援と大船渡市でのディープでローカルな経験をシェアしてくれました!

こちらでは、阿部さんの気付き・発見をご紹介します。


震災と復興 -大船渡市で見た景色


ハビタット・ジャパン職員と訪れたのは、一見は野原に見える場所。実は以前は、住宅街でした。このようなところは市内に沢山あります。また、地震後に地盤が下がってしまったため、満潮時には車も通れないところもあります。このような景色を目前に、阿部さんは『被災地は今も復興の途中』と感じました。

海岸から200mしか離れていなかった大船渡市立越喜来小学校の校舎は、今は更地になってしまいました。高台に新校舎が建つのが2年後と聞き、早く完成することを願ったそう。


「潮目」という津波の資料館 兼 子どもの遊び場では、こどもの日が近かったため沢山の鯉のぼりが空を泳いでいました。子どもの心を持ったいなければ楽しめないというこの遊び場、阿部さん曰く「もちろん、子どもの心を持った大人の自分は、十分楽しめました(笑)」だそう。




ボランティア活動

今までのべ約250名もの方が参加したセルフ・ビルド支援ですが、その多くは建築活動初心者の方々。阿部さんも今回、初めての家作りに挑戦しました。感想は…「とても楽しかったです」!自分のできることを、出来る範囲でするというスタイルに、安心して活動できたようです。
そんな3日間の作業の内容は、多岐にわたりました。

<1日目> 家の周りの足場を解体
<2日目> 天井に石膏ボードを貼る・柱と内壁をビス止め
<3日目> 車椅子用のスロープ建設のために地面を掘る

建築作業に加え、様々なバックグラウンドを持つボランティアの方々やスタッフと協力して作業するのが、貴重な経験だったな、と振り返る阿部さん。「皆で作業をすることで、普段以上の力が発揮されて、作業が進むんだな」なんて、ハビタット精神あふれるお言葉をいただきました。


大船渡体験
 
作業の合間に、スタッフと大船渡観光をすることができた阿部さん、大船渡市の魅力を体験しました。

震災後にできた屋台村は、地元のお客さんでにぎわう、飲食店の密集した「村」。ひっつみ汁、シドケ、ホヤ、カキ入りラーメンなど、東北ならではの食文化を楽しみ、お店の方や地元の方との会話にも花が咲き、温かい時間でした。


また、4年に一度開かれる盛町5年祭を運よく見物できた阿部さん。震災後はじめて開かれた盛町祭、多くの寄付をうけて再建された山車はとても立派でした。町内の多くの区が参加している大きなお祭り、地元の色が溢れ、とても素晴らしかったとのこと。

夜には、「雪が降ってくるよう」な星空の下、大船渡を満喫できたようです。

気付き
帰京後、東北での支援活動についてもっと知りたいとボランティア記録の本を読んだという阿部さん、沢山の気付きがありました。震災当初の活動は今よりも深刻であったけれど、そこから沢山の方の支援が継続して続き、今日の支援につながっている、という実感がわきました。

3年経つ今だからこそ必要な、住居支援。

日々、私たちに何ができるか。最後に阿部さんは思いを寄せました。

未だ、(東北は) 震災から復旧する途中です。形が変わっても色んな支援が必要であることを実感しました。時間が経つにつれ、震災被害のニュースは減っていますが ... どんな理由でも、今よりも少しだけこの地域に関心を持つことは大切だと思います。まだまだ、復興の道半ばであることを実感するだけでも、その後の行動は変わると思います。」

阿部さん、貴重なお言葉をいただき、そしてセルフ・ビルド支援にご参加いただきありがとうございました!
また一緒に活動できる日を心待ちにしています!

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