2013年10月23日水曜日

東北スタッフ便り (その14)

【東北スタッフ便り 2013.10.23】

こんにちは、大船渡の徳地です。

大船渡はめっきり寒くなってきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?今回はハビタットが取り組む支援活動のお話ではなく、大船渡という土地のお話をしたいと思います。

徳地が大船渡に引っ越してきてから、二度目の冬を迎えようとしています。「大船渡、岩手でしょ、東北でしょ、寒いでしょ?」と言われることがよくあるのですが、実は大船渡は岩手の湘南と呼ばれていて(大船渡人以外がそう呼んでいることを聞いたことはありませんが)、雪は積もらず、過ごしやすいと言われています。もちろんこれは雪で街が埋もれて、道路が凍って、冬には工事が出来ない岩手内陸などと比べた場合の話ですので、内臓が凍えるくらいに寒いことはやはり寒いのですが(笑)。ボランティアに来る際には寝袋以外に布団か毛布をご持参することをお勧めします。

大船渡の秋の味覚といえば秋刀魚と言うように、その水揚げ量では本州一位(昨年実績)、秋になるとあらゆるところで秋刀魚が贈られ、振る舞われます。徳地もなんどか困るくらい秋刀魚をもらい、焼き秋刀魚はもちろん、それだけだと飽きて食べきれないので、秋刀魚の梅煮やつみれ汁も作って、図らずしも、レパートリーが増えてしまいました。また、山で採ったキノコ(時には松茸も!)を頂いたりする日には、食卓が秋刀魚とキノコ尽くしになることもありました。食の味に感動するのはもちろんですが、そんな時はなによりも大船渡の豊かな山や海、そして地元の方々の暖かい人柄に感動します。

話は変わりますが、最近東北の歴史について勉強していて(というのは言い過ぎで、東北の歴史に関する本を読んでいて)、そうすると気づくのですが、東北は本当に歴史に富んでいて、それが今でも確認できる所は一杯あるんだな、と。そしてその連綿とした歴史の中で今の大船渡があるのだと改めて実感します。もちろん日本全国津々浦々、様々な歴史があるのは同じかとは思いますが、屋号で呼び合う習慣が残り、誰もかしこもつながりがあり、遺跡があらゆるところに人知れずあるというのは、なかなか理解、発見しがいがあります。海外で生まれ育った徳地は、震災がなければ一生東北と縁もゆかりもない人生を送っていたと思いますが、今となれば大船渡に「帰る」と自然と言っています。ボランティアによく来ていただいている方も私と同じような感覚なのかもしれません。これまでもこれからも、大船渡に帰ってくる人を一人でも増やしたいなと思っています。ちょっとしんみりしてしまった、本日の徳地でした。


※右上、紹介写真の様子ですが、末崎城跡の整備に関連して行った支援の様子です。詳細は次回ご報告しますので、週に一度はブログ確認ください♪

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