2013年8月29日木曜日

国内:ボランティア体験談(東北その11)

【ボランティア体験談 @東北 2013.08.02-03】
投稿者:関根 脩人、高橋 洋一(学生)/ ハビタット・ジャパンが岩手で行う復興支援活動に参加
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今回、私たちHabitat for Humanity KUIS(以下Habitat KUIS)は、岩手県大船渡市へ東北ボランティアとして派遣されました。2011年に起きた東日本大震災から、二年が経ち、私たちは、だいぶ復興など進んでいるだろうと思っていました。しかし、震災が残した傷跡は深く、復興があまり進んでいないというのが現状でした。

 私たちが今回行ったのはNGO団体Ibasho とハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン(以下ハビタット・ジャパン)が協力し、作成したニーズ調査アンケートを用いながら、大船渡市の住民の方々がいる仮設住宅を訪問するというものでした。アンケートの内容は二つに分かれており、一つはIbashoの研究課題である人と人との繋がり方の調査で、もう一つはハビタット・ジャパンによる被災された方の住宅に関するニーズを調査するという内容でした。以下、Habitat KUISの関根脩人と高橋洋一が個人的に得た感想を述べます。

関根 「こんにちは!!ハビタット・ジャパン神田外語大学学生支部の2年関根脩人です。僕は今月の2日、3日つづけて大船渡支部のボランティアのお手伝いをさせてもらいました。東京の気温と同じだと思ってTシャツしか持ってこなかった僕は大船渡で少し涼しいなと感じました。さすが、大船渡!!この度大船渡オフィスのケンさんとよしこさん、神戸市立外国語大学のななさん、そして我がHabitat KUISの最高のパートナーと言える洋一君と共に、仮設住宅の皆さんに対してアンケート調査のボランティアをさせてもらいました。
なーんだ!!アンケート調査なんか簡単じゃん!!と思ったのも束の間。ちょー人見知りの僕にとってある意味GVワーク以上の難題でした(汗)。最初は台本通りにアンケート調査をしてしまい、反省点ばかり残してしまいました(汗)。しかし、そのうちコミュニケーションが上手く取れ始めると、会話が弾み、仮設住宅の住民の皆さんと笑い話まで出来るようになりました。これ本当ですよ!!
その一方、実際住宅再建の仕組みに関して理解した事や仮設住宅の住民皆さんの心の底からの本当の意見などが聞くことができ、実際現地に行ってみないと分からない事ばかりあったなと私は感じました。反対に、実際津波を経験してないその人たちに対して、僕はどのような応答すればいいのか分からなくなった時も度々ありました。けれども、笑顔が一番大切だと私は感じているので、たとえコミュニケーションが下手だとしてもニコニコっと笑顔をいつも振る舞っていました。
今回のアンケート調査を通して貴重な体験させていただけたと企画してくれたハビタットと大船渡の皆さんに私自身本当に感謝しております。今度東北で建築ボランティアのプロジェクトを行う際は、是非僕たちHabitat KUISのメンバーを呼んでください!!今度大船渡に訪れるときはちゃんとコミュニケーションとれるようなっていますので皆さん期待してくださいね!!あとまた温泉にも連れてってくださいね。以上、関根脩人からでした。」

高橋 「私も、脩人君と同じように、ただアンケートを取るだけなら、誰にもでも出来るような簡単な仕事だなと思っていました。しかし、今回のこのアンケートの結果次第で次回の建築ボランティアの方向性が決まると聞いたとき、これは、とても責任があり、重要な事なのだと認識しました。実際、アンケート調査をしてみると、そこではコミュニケーション能力がいかに大切か問われました。初めは、あいづちなどを打っていても、住民の方には『本当に私の言っている事を理解しているの?』というような懐疑的な目で見られ、うまくコミュニケーションが取れませんでした。また、ある人は、当時の震災の出来事について涙を浮かべながら語り、また、悔しさを顔に浮かべて話していたので、私は感情移入してしまい、気付いたら気持ちが落ち込んでいました。こういう状態に陥ることを疑似被災者と言うそうです。
このようにアンケート調査は簡単なものではないということを実感しました。こういったコミュニケーションを交えたアンケート調査は自分にとって初めての試みだったので、ボランティアが終わった後、何か自分の中で達成感を感じることが出来ました。」

以上、私たちが個人的に得た感想です。また、脩人君が話していたように、大船渡の人たちは、とてもフレンドリーで、思っていた以上に明るくふるまってくれたので、とても居心地が良かったです。また、大船渡の美味しい海鮮料理や、お祭りなども楽しめたので、とてもいい経験になりました。次回、東北で建築ボランティア活動が行われる時は、Habitat KUISは快く、率先して参加しますので、是非呼んでください。この度は、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

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