関西学院大学上ヶ原ハビタットの皆さんが、大船渡に訪れた際の感想を送ってくれました。第二弾は、田中さんと吉田さんの声を紹介します。
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田中寛子
10月30日から3日間ほど、宮城県松島と岩手県大船渡へ行ってきました!
今回の派遣で、私が1番深く感じることが出来たのは、"ボランティアの輪の繋がり、広がりの素敵さ"だと思います。活動内容としては、1日カリタスジャパンという団体の方々と一緒に活動させていただき、次の日には、ハビタットの協力で"セルフビルド"をしている守正さんのお家で、掃除や看板作り、火災報知器の取り付けなどを手伝わさせていただきました。
カリタスジャパンのオフィスには、毎日働く方やシスターさんの他に、関東や関西、いろんな場所からボランティアの方々がやってくるそうです。その日限りのボランティアの人もカリタスジャパンの一員として、1日の始まりのMT、終わりのMTまで全員で行う。そんな、周りとの繋がりを大切にした団体はとても素敵だと思うし、暖かさでいっぱいでした!

また、カリタスのオフィスの方に、在宅訪問の付き添いをさせて頂く機会があったのですが、その際に「ここで得た知識や感じたことや思い出を、関西に戻ったら、みんなに伝えてあげてね」と言われました。東日本大震災を経験した人は、200年後には誰もいなくなってしまう。被災地として東北を見ることは違うと思うけど、東日本大震災があったという事実・その被害は、決して忘れられるものではないし、忘れてはいけないものだと思いました。
今回の活動を、「行って終わり」ではなくて、そこから周りの人に伝えて、周りの人とも、自分の中でも、次に繋げられるものにしたいです。今回の活動でお世話になったすべての方、出会えた方すべての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。大船渡も、松島も、また必ず行きたいです。必ず行きます!ありがとうございました。
僕は今回の派遣で初めて東北地方へ訪れました。東北は食べ物もおいしいし、景色もいいし、そしてそこに住む人たちもとても優しく、活気に溢れていて、住むにしても観光地としても本当に素晴らしいところだなと感じました。ですが、やはり町のところどころには津波による被害の跡が残っていました。バスの移動中には辺り一面建物が1つもなく、盛り土と荒れ地だけが広がっている景色も目にしました。津波による被害の話は聞いていたけど、被害の規模が想像以上に大きすぎて、これが津波による被害であると信じることができませんでした。

そして、僕にできるもうひとつのことは周囲に伝える、ということだと思います。僕が東北の良さ、現状、現地の人たちの声を伝えることで東北に興味をもち、そして訪れてくれたなら東北の復興の助けになることが出来るのではないかと思います。最後になりましたが、東北派遣の3日間は感じることや学ぶことの多い充実した時間を過ごすことができました。
それも、メンバーのみんなはもちろん、優しい現地の人たち助けのおかげです。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。